教員をめざす学生さん、若い先生方へおくる生徒指導対応の実践例です!
学校でおきる子どものトラブル対応
子ども同士のトラブル対応でよく言われること
①迅速な対応(スピードが大切)
②正確な事実の把握
③子どもに寄り添った指導
①迅速な対応とは
子ども同士のトラブルは日常的に起きます。その対応を放置しておくと、保護者からの不信につながったり、子ども同士の関係悪化につながったりと担任としての指導に対する不信へとつながっていきます。また、トラブルの内容も時間とともに風化し、記憶があいまいになります。子どもの中に嫌な記憶のみが残り事実があいまいになっていきます。そのため、些細な問題もできるだけ早く対応し解決することが大切となってきます。
②正確な事実の把握
子ども同士のトラブルは教師が見ていないところで起きることが多いです。そのため誰かが泣いているとか、喧嘩がありますといった情報は後で聞くことが多くなります。ここで大切なことはできるだけ正確な事実を把握することです。どうしても教師は泣いている子どもや被害にあっている子どもへ注意を向けがちです。そのためあとあと話が違うと言って加害者側の保護者からクレームの電話が入ることがよくあります。トラブルを解決しているつもりがさらに問題をこじらせることになります。そこで、一方の主張だけでなく、もう一方の言い分を聞く必要があります。しかし、加害者側の子どももできるだけ自分を守ろうとするため事実と違うことを言う場合があります。ではどうするか、状況を知っている子どもから聞くことが一番の解決策です。できるだけ客観的事実の把握が必要です。その上で双方の子どもたちが顔を合わせながら事実確認をすることが大切になります。このひと手間を省くと、のちのちの大きなトラブルへと発展することもあります。
③子どもに寄り添った指導
トラブルを解決するときに心掛けてほしいことがあります。それは教師というのは子どもを育てることが仕事で、警察や裁判所のように良い悪いを判断して、裁くのではないということです。間違いを正す。失敗から考えさせ立ち直らせるという視点で指導すべきだと考えます。厳しく叱るのがいいのか、優しく諭すべきなのか?正直どちらがいいのか。また、別の指導もあるのではないか?35年以上小中学校で教師をしてきた今でも悩みます。正直、教育に正解はないと考えます。ただ、その子にとって今考えられるベストではないがベターな方法で指導するしかないと思います。何年やっても常に悩みます。ただ、それが教師としての醍醐味でもあるように思います。唯一無二の答えがあれば、私たちの存在意義はないように思います。特に若い先生は毎日の対応に精一杯だと思いますが、自分がよりよいと思う方法で指導してほしいと思います。
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